第23回 功労賞

プロデューサー/アニメーション史家

なみき たかし

プロフィール

1952年、埼玉県生まれ。1969年にアニメーターの団体「アニドウ」へ参加する。東映動画スタジオなどで撮影助手を勤めたあと、1973年にオープロダクションへ入社し『アルプスの少女ハイジ』(1974)などのアニメーターとして働く。また1978年には手塚治虫らと日本アニメーション協会を設立、事務局長に就任する。その傍ら上映・出版活動を進め、日本で最初のアニメーション専門誌『ファントーシュ』を創刊。アニドウの会誌『FILM1/24』や『もりやすじ画集』(森康二、なみきたかし編、アニドウ・フィルム、1993)、『小田部羊一アニメーション画集』(小田部羊一、なみきたかし責任編集、アニドウ・フィルム、2008)などを出版し、専門出版社として定評を得る。1998年には『この星の上に』(1998)でプロデューサーとしてアニメーション制作へも進出した。アヌシー国際アニメーション・フェスティバルといった各国の国際アニメーション・フェスティバルで審査員を務め、2004年には東京都現代美術館での企画展「日本漫画映画の全貌」の構成を担当した。アニドウ代表、アニメーション史家、オープロダクション代表、日本アニメーション文化財団代表理事。

贈賞理由

自身もアニメーターとして活躍する傍ら、アニドウ4代目会長として、自主映画上映会を主催したり、海外作品を紹介したりと、発展期のアニメ界に多大な貢献をされてきた。また、日本初のアニメーション専門誌『ファントーシュ』の創刊に関わり、アニドウの会誌『FILM1/24』をはじめとした媒体で多くの研究評論などを発表。アートブックの出版、記録映像の作成、さらに、日本アニメーション文化財団を設立するなど、アートとして、文化としてのアニメの発展に大きく尽くされてきた。(宇田 鋼之介)